ブートキャンプへ
ひとりからチームへ
マスター

ひとりからチームへ

承認制の加入、職級、給与の分配、多数決まで。ルールで一緒に働く方法

約45分12ステップ

完成すると手に入るもの

ルールが先に立てられた自分のチーム、そして葛藤が来ても揺れない運営原則

必要なもの

  • 運営中のプロジェクトひとつ必須

    チームは目的ではなく手段です。一緒に育てるプロジェクトがあってこそ、このコースのすべての内容が実戦になります。

  • 一緒にやりたい人の候補任意

    コミュニティで目をつけた人でも知人でも構いません。まだいなくても大丈夫です。コースの中で探す方法も扱います。

1

第1章 ひとりの限界が来る日

その日は、たいていこう訪れます。ピラティス予約サービスが軌道に乗って問い合わせが1日数十件ずつ積み上がり、直したい機能は増えるのに、身体はひとつです。明け方まで対応し、週末に機能を作り、ある日ふと気づきます。事業は育っているのに、自分はすり減っている、と。

このコースを終えると、別の場面が可能になります。問い合わせは対応の担当者が受け、コンテンツはマーケティング担当が作り、あなたは製品の方向を決めます。収益はあらかじめ決めたルールどおりに分けられ、葛藤が起きても感情ではなくルールが結論を出します。それがチームです。

ただし順序が重要です。人を先に集めてルールをあとで作ると、必ず問題が起きます。だからこのコースは、ルールを先に学んで人をあとで集めます。いまからその順序で進みます。

2

第2章 チームが必要な瞬間、そうでない瞬間

チームが必要なシグナルは2つです。1つ目、自分ひとりの時間が明らかなボトルネックになっているとき。やることリストが毎週減らずに増える一方なら、そのシグナルです。2つ目、自分の苦手な領域が事業の足を引っ張るとき。製品は良いのに、知らせるのが苦手で大きくなれないなら、その空席は学びより人で埋めるほうが速いことがあります。

逆に、チームが答えではない瞬間もはっきりしています。寂しいから、不安だから、格好がつくから作るチームは、荷物になります。なぜならチームはそれ自体で、管理という新しい業務を生むからです。分ける収益と分ける仕事がまだない段階なら、チームより自動化と外部の助けが先です。

判断基準は一文です。「この人が合流したら、来月具体的に何が変わるのか」に答えられれば必要なチームで、答えがぼやけるならまだです。

ヒント

チームの前段階として、「一度きりのコラボ」を先にやってみましょう。小さな仕事をひとつ一緒に終えてみれば、その人と仕事が回るかどうか、数週間分の会話より正確に分かります。

3

第3章 チームを作る

VibeCampusチームワークでチームを作ること自体は、数分あれば終わります。チーム名を付け、何をするチームか一行で紹介し、一緒に育てるプロジェクトをつなげばチームができます。大事なのは、画面の向こう側の準備です。このチームは何のために存在し、どんな人を求めているのか。

紹介文は募集要項のように書きましょう。やること(「愛犬の散歩アプリを一緒に育てます」)、求める人(「週5時間以上、SNSコンテンツを引き受けてくださる方」)、そして働き方の一行。具体的な紹介が、具体的な志願者を呼びます。

チームを作り間違えたと思っても大丈夫です。名前も紹介もルールも、あとで直せます。完璧なチーム設計を待って先延ばしにするより、ドラフトで開いて磨いていくほうが、いつでも速いのです。

こう出れば成功

チームページができて、名前と紹介、つないだプロジェクトが表示されます。これからはこのページが、志願者たちがあなたのチームを判断する第一印象になります。

実際にやってみる
4

第4章 承認制の加入:誰でも受け入れはしません

チームワークの加入は承認制です。志願者が加入を申請したら、あなたが検討して承認して初めて合流になります。扉は開いているけれど、鍵のかかる仕組みです。なぜこう作られているのでしょうか。チームの問題の大半は、出ていくときではなく、入ってくるときに始まるからです。

承認前に確認することは3つです。この人は何をやってくれるのか(役割)、どれくらい時間を出せるのか(投入)、そしてうちのチームのルールに同意するのか(合意)。志願者と短くても対話を交わし、できれば小さな仕事をひとつ先に頼んでみてください。言葉と手が同じ人かどうか、そのとき見えます。

こう出れば成功

加入申請が来ると、承認待ちリストで確認できます。承認を押して初めてチームメンバーになり、それまではチームの運営に何の影響もありません。

注意

急いでいるからと、検討なしに承認しないでください。間違って入れたひとりを出すコストは、慎重に選ぶコストの何倍にもなります。席が空いている不便は耐えられますが、合わない人が生んだ葛藤はチーム全体を揺らします。

5

第5章 職級と役割

チームメンバーができたら、職級と役割を決めます。職級は階級ではなく、決定権限の地図です。誰が最終決定をし、誰がどの領域を引き受けて責任を持つのかを、全員が知るようにする仕組みです。小さいチームほど、これがもっと必要です。「誰が決めるんだっけ?」という質問が毎回出るチームは、毎回止まるからです。

役割は人数ではなく、仕事のまとまりで分けましょう。製品(作って直す仕事)、顧客(対応とフィードバック)、成長(知らせて連れてくる仕事)。2人ならひとりが2つを兼ねればよく、大事なのはすべての仕事に持ち主がいることです。持ち主のいない仕事は、誰もやらない仕事になります。

注意

職級を分けておいて、実際にはリーダーが全部決め直すチームがあります。そうなると職級は飾りになり、チームメンバーはお客さんになります。任せたなら、その領域の決定は尊重してください。ひっくり返す必要があるなら、ルールを直すべきであって、決定を覆すことではありません。

6

第6章 給与分配の原理

お金の話を先に、明確にするチームが長続きします。チームワークには、プロジェクトの収益をチームメンバーに分配する給与の機能があります。核心の原理はひとつです。分配のルールを、収益が出る前に、全員が見える場所に決めておくということ。

ルールを決めるときは、役割の重さと投入時間を基準にしましょう。そして必ず「ルールを変えるルール」も一緒に決めてください。状況は変わります。初期にたくさん貢献した人と、あとからたくさん貢献する人は違うことがあるので、四半期ごとに分配を一緒に見直すという条項ひとつが、未来の葛藤を予防します。

なぜここまでやるのでしょうか。お金の問題は、起きてから議論するとすでに感情の問題になっているからです。あらかじめ決めたルールは冷たく聞こえますが、実際には関係を守る最も温かい仕組みです。

こう出れば成功

チームページで分配のルールが全員に透明に見える状態がゴールです。新しいメンバーが入ってきても「私の取り分はどう決まるんですか」という質問に、リンクひとつで答えられればよくできています。

注意

「あとでうまくいったら、悪いようにはしないから」は約束ではなく、紛争の予約です。金額がどんなに小さくてもルールは文書で、数字でなくても原則だけは必ず明示してください。

7

第7章 多数決による除名:ルールが感情に勝ちます

いちばん重いテーマです。チームワークには、チームメンバーを外す決定を多数決の投票で行う機能があります。リーダーひとりの気分や親しさではなく、あらかじめ決めた手続きとチーム全体の判断で決めるのです。なぜこんな仕組みが必要なのでしょうか。外す決定こそ、感情に最も汚染されやすい決定だからです。

多数決の本当の価値は、投票そのものよりその前にあります。投票という手続きがあるという事実が、問題を早めに言葉にさせるのです。「このままなら投票まで行きかねない」という共通認識があれば、大半の問題は投票の前に対話で解けます。ルールは使うためではなく、使わないために存在するのです。

外す前に必ず踏む段階も決めておきましょう。問題を具体的に知らせる、改善期間を与える、それでもだめなら投票。この順序があれば、去る人も残る人も手続きを信頼します。人は憎まず、チームは守る。それがルールの仕事です。

注意

投票を不意打ちに使わないでください。本人が問題を認識する機会もなく、ある日投票で通告されるチームでは、残ったメンバーたちも「自分もいつでもああなるんだな」と学びます。手続きの公正さが崩れると、ルールは凶器になります。

8

第8章 コラボのルール3つ

構造を整えたので、今度は働き方です。長続きする小さなチームのルールは、驚くほど似ています。1つ目、記録で話す。決定とやることは口で流さず、全員が見える場所に書きます。記憶はぼやけ、記録は残るからです。

2つ目、締切は小さく刻む。「来月までにマーケティング強化」のような大きな約束の代わりに、「金曜までに紹介動画1本」のような小さな締切をかけます。小さな締切は守られ、守られた締切が積み重なって信頼になります。3つ目、決定はルールでする。意見が割れたら、声の大きい人ではなく、あらかじめ決めた決定方式(担当者が決める、だめなら投票)に従います。

3つとも同じ方向を指しています。人の気分やコンディションに頼らないチーム。そういうチームだけが、苦しい時期を通り抜けられます。

ヒント

週1回、30分の定例ミーティングをひとつだけ固定しましょう。先週やったこと、今週やること、詰まっていること。この3つだけ順番に話しても、チームの情報格差の大半が消えます。

9

第9章 リモートコラボの感覚

ひとり起業から出発したチームは、大半がリモートで働きます。リモートコラボの核心の感覚はひとつです。相手はいま席にいないと想定して働くこと。だからリアルタイムの会話より記録が、会議より文書が基本値になります。自分が残した記録だけで相手が次の仕事を進められれば、うまくやれています。

質問するときにも感覚があります。「お時間ありますか?」と聞いて待つ代わりに、質問と文脈と自分が試したことまで一度に書いておきましょう。相手は自分の時間に読んで、一度で答えられます。この小さな習慣が、リモートチームの速度を左右します。

ヒント

チームのすべての進捗が集まる「1か所」を決めましょう。どこにあるかを探す時間が消えるだけで、リモートコラボの疲れの半分が減ります。

10

第10章 確認クイズ

チームで葛藤が大きくなり、メンバーを外さなければならない状況です。チームワークが勧める方式はどれでしょうか?

11

第11章 実習:ルールが先のチームを開く

いよいよ自分で作る番です。人を集める前にルールから立てる、このコースで学んだ順序そのままにやってみます。

全部やってみたら、下を開いてあなたのドラフトと比べてみてください。

実際にやってみる

ミッション

チームワークでチームをひとつ作ってみてください。チーム名と一行紹介を書き、続けて3つのルールのドラフトを書きます。加入承認の基準を一行、給与分配の原則を一行、そして除名の手続きを一行。まだメンバーがいなくても大丈夫です。ルールが先です。

やってみてから開く

よく書けたドラフトの例です。承認基準:「週5時間以上投入できて、小さな仕事をひとつ一緒に終えてみた人だけ承認する。」分配原則:「役割の重さと投入時間を基準に分配し、四半期ごとに一緒に見直す。」除名手続き:「問題の通告、2週間の改善期間、それでもだめなら多数決の投票。」あなたの文がこれより具体的なら、もっと良いのです。この3行があるチームとないチームは、最初の葛藤でまったく別の道を行きます。

12

第12章 ひとりより遠くへ

整理しましょう。チームが必要な瞬間を見分ける方法、承認制の加入で扉を守る方法、職級と役割で持ち主を決める方法、給与の分配と多数決というルールでお金と葛藤を扱う方法まで。もうあなたは、チームを開く資格ではなく、チームを守る準備ができたのです。

速く行きたければひとりで行き、遠くへ行きたければ一緒に行け、という言葉があります。そこに一行を足したいと思います。一緒に遠くへ行くなら、ルールと一緒に行ってください。次のコース、マーケティングでは、こうして整えたチームと製品を世界に知らせる技術を学びます。

覚えておこう

  • 良いチームは、良い人を選ぶことからではなく、良いルールを先に立てることから始まります。承認制の加入、職級、給与の分配、多数決まで、すべてそのルールの別名です。
  • ルールは冷たく見えますが、実際には関係を守る安全装置です。感情がルールに勝つチームは揺れ、ルールが感情を支えるチームは長続きします。
  • チーム作りから分配と投票まで、VibeCampusのチームワークに全部用意されています。ひとりで始めましたが、ひとりで終える必要はありません。
スタジオで試す
クラス新規ビルド