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アプリ作り: データが生きているサービス
上級

アプリ作り: データが生きているサービス

予約が保存され、会員が管理される、本当に働くアプリ

約70分16ステップ

完成すると手に入るもの

ビューティースタジオ予約アプリを例に、画面フロー・データ保存・BYO接続・ログイン・管理者画面・決済フローまで、データが生きているアプリの全工程を完走します。

必要なもの

  • VibeCampusアカウント必須

    スタジオで実習しながら進めます。登録は無料です。

  • ウェブサイトマスターコース修了任意

    セクション構造・リファイン・スマホ表示に慣れている前提で進めます。順番どおりをおすすめします。

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眠っている間も働くアプリ

夜11時、ビューティースタジオのオーナーのスマホが静かに鳴ります。明日の午後2時の予約が入ったという通知です。お客はアプリで施術写真を見て、空いている時間帯を選んで予約し、その記録は管理者ダッシュボードに自動で積まれました。オーナーがしたのは、朝に確定ボタンを押しただけです。

今回のコースで作るのが、まさにこのアプリです。見せるだけのページではなく、予約を受け、お客を覚え、オーナーに管理画面を差し出すサービス。これまでのコースが看板の作り方だったなら、今度はお店全体を建てます。

上級コースという名前に緊張する必要はありません。難しいことはAIがやり、あなたはどんなお店を建てるか決めればいいのです。

2

ページとアプリの違い: 記憶力

ウェブページとアプリを分ける基準は、華やかさではなく記憶力です。ページは誰が来ても同じ内容を見せ、訪問者が去れば何も残りません。アプリは違います。お客が予約すればその予約が残り、また来れば見分けが付き、積もった記録で管理画面が埋まっていきます。

だからアプリには、ページになかった3つの部品が必要です。データを保管する保存庫(DB)、人を区別するログイン、そして状態によって変わる画面。この3つの部品が、今回のコースの主人公たちです。

自分のアイデアがアプリであるべきか迷ったら、こう問いましょう。「訪問者が残したものが、明日も残っているべきか?」そうならアプリです。

3

アプリの骨組みプロンプトを送る

さあ、最初のひと掘りです。下の「スタジオで試す」ボタンを押すと、ビューティースタジオ予約アプリの骨組みプロンプトが入っています。時間帯スロット、顧客ログイン、予約を管理する管理者ダッシュボード。アプリの3大部品がすべて明示された注文書です。

ビルドの種類がアプリになっているか確認して送りましょう。お客に出すものの練習なので、ビルドモードはディープビルドをおすすめします。製品仕様書が画面フローとデータ構造まで押さえてくれるのを、自分の目で見ることになります。

間違えても大丈夫。再生成は無料です。アプリのビルドは部品が多いぶん、一発目から完璧でないのがむしろ正常で、このコース全体がそれを磨き上げる過程です。

こう出れば成功

ビルドが終わると、プレビューに時間帯選択の画面が表示されます。予約をひとつ入れてみて、管理者画面に入り、さっきの予約が一覧に現れるか確認してみましょう。

実際にやってみる
4

画面フローの設計: お客の動線、オーナーの動線

アプリには2種類の人が入ってきます。お客とオーナーです。2つの動線を分けて描くことが、画面フロー設計の核心です。お客の動線は「施術を眺める → 時間帯を選ぶ → ログイン → 予約確定 → 自分の予約を確認」。オーナーの動線は「管理者ログイン → 今日の予約一覧 → 確定・キャンセル処理 → 時間帯の管理」です。

この動線をプロンプトや制作プランへのフィードバックで、矢印のまま言葉にすれば、AIが画面を正確に組みます。「お客はログインなしで眺めるところまでは可能にして、予約確定の直前にだけログインを求めて」のような、順序についての要望が特に価値があります。

なぜ動線が先かというと、画面ひとつひとつのデザインは直しやすくても、動線がこじれたアプリは骨組みから建て直すことになるからです。

ヒント

紙に四角(画面)と矢印(移動)だけで動線を先に描いてみてください。5分の落書きが、ビルド数回分を節約してくれます。

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データはどこに住むのか: 冷蔵庫の話

お客が予約ボタンを押した瞬間、その予約はどこへ行くのでしょう? 画面にだけあるなら、再読み込み一回で蒸発します。だからアプリには冷蔵庫が必要です。データベース(DB)、入れておいたものを明日開けてもそのまま取り出せる保存庫です。

冷蔵庫の中は仕切りで整理されます。お客の仕切りには名前と連絡先、予約の仕切りには日付と時間帯と担当者、施術の仕切りにはメニューと価格。こうして仕切りを分けておけば、「今週の予約すべて」や「常連客の一覧」のように、望むものだけ選んで取り出せます。

幸い、仕切りの設計はAIが得意です。ディープビルドの仕様書にデータモデルというセクションがあったのを思い出してください。あなたは「何が保存されるべきか」だけ押さえればいいのです。予約アプリなら、お客、予約、施術の3つが必ず保存されるべきですね。

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自分のSupabase直結: データの名義を自分のものに

その冷蔵庫を誰の名義に置くのか。これがBYOの問題意識です。VibeCampusは、あなた自身のSupabaseをスタジオに直接つなぐことをサポートします。顧客名簿や予約記録のような事業の中核資産が、最初からあなた所有の倉庫に積もっていく構造です。

接続は難しくありません。Supabaseに登録してプロジェクトを作ると、アドレス(URL)と鍵(キー)を受け取りますが、この2つの値をスタジオの接続設定に入れれば終わりです。下の例のように環境変数という金庫に保管され、コードに直接書かれることはありません。

なぜここまでするかというと、データの名義がそのまま事業の独立性だからです。自分の倉庫に積もったデータは、いつでも丸ごと持って引っ越せます。下のカード4枚で、このステップの用語をしっかり押さえていきましょう。

ターミナル
$# .env — your own Supabase, connected in the studio (BYO)
$SUPABASE_URL=https://xxxx.supabase.co
$SUPABASE_ANON_KEY=eyJhbGciOi...

こう出れば成功

例の2行が接続のすべてです。SUPABASE_URLは自分の倉庫の住所、SUPABASE_ANON_KEYは入館証です。どちらの値もSupabaseのダッシュボードからコピーしてきます。

用語カード・タップで開く

データベース (DB)

仕切りで整理された大きな冷蔵庫です。入れておいたものが明日開けてもそのままあります。

お客、予約、施術のような情報を構造的に保管する保存庫です。画面の内容は再読み込みで消えますが、DBに保存されたものは残ります。データが生きているアプリの心臓です。

Supabase

鍵と配達窓口まで備えて丸ごと貸してくれる、完成型の冷蔵庫倉庫です。

DBにログイン、ファイル保存まで束ねてくれるサービスです。無料で始められ、スタジオと直結すれば自分のアプリのデータが最初から自分のアカウントに積もります。

BYO

行きつけのレストランに自分のワインを持ち込むことです。中身も会計もすべて自分の管理です。

Bring Your Own、自分のアカウントとキーを持ち込んでつなぐ方式です。データの名義が自分にあるので、サービスが大きくなってもプラットフォームに縛られず、いつでも丸ごと引っ越せます。

環境変数 (.env)

舞台裏の金庫です。俳優は演技だけをし、貴重品は金庫に置きます。

キーのような秘密の値をコードの外に保管する設定スペースです。コードを共有しても秘密が漏れず、倉庫を替えるときもコードはそのままで、金庫の中の値だけ交換すれば済みます。

注意

キーはパスワードです。画面キャプチャ、コミュニティの質問投稿、公開コードのどこにも貼り付けないでください。露出したら、Supabaseでキーを再発行するのが原則です。

7

ログインとアカウント: 人を区別するドア

予約が保存され始めると、すぐに次の質問が来ます。この予約は誰のものか? だからログインが必要です。ログインは門番です。お客ごとに自分の予約だけ見えるようにし、管理者画面はオーナーにだけ開きます。

スタジオに頼むときは、レベルを決めてあげると良いです。軽くいくならメールログイン、ハードルを下げるならソーシャルログイン、そして管理者は別権限で。「お客はソーシャルログイン、管理者は別の管理者アカウントで分離して」という一文で、AIがドアと鍵を一緒に取り付けてくれます。

注意

パスワード保存のロジックを自分で発明しようとしないでください。ログインは検証済みの方式(Supabase認証など)に任せるのがセキュリティの定石です。AIにも「検証済みの認証方式を使って」と頼めばOKです。

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フォームと入力検証: おかしな値はドアの前で

アプリのデータ品質はフォームで決まります。お客が電話番号の欄に「メッセージください」と書き込んだり、過ぎた日付で予約したりすることは必ず起きます。入力検証は、こうしたおかしな値を保存される前にドアの前で追い返す仕掛けです。

リクエストのコツはルールを並べることです。「電話番号は数字のみ、予約日は今日以降のみ、名前は必須」のように。そして断るときの案内文も一緒に用意しましょう。「不正な入力です」より「電話番号は数字のみで入力してください」のほうが、お客を逃しません。

ヒント

検証ルールがうまく機能するか試すときは、わざと意地悪なお客になってみましょう。空欄送信、過去の日付、絵文字の名前まで入れてみて、すべて親切に断られれば合格です。

9

管理者画面: オーナーのコックピット

お客側の画面が店舗なら、管理者画面はコックピットです。今日の予約一覧、確定とキャンセルのボタン、時間帯の開け閉め、簡単な統計まで。オーナーが毎朝開く画面なので、華やかさより一目で分かることが最高の美徳です。

リクエストするときは、オーナーの一日を基準に話しましょう。「朝開くと今日の予約が時間順に見え、各予約の横に確定・キャンセルボタン、上部に今週の予約数のサマリー」のように。実際の運営の動線が入ったリクエストが、役に立つコックピットを作ります。

こう出れば成功

管理者画面で予約をひとつキャンセルしてみましょう。お客側の画面のその時間帯が再び予約可能に戻れば、2つの画面が同じ冷蔵庫を見ている証拠です。

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決済フロー: 今日はデモ、明日は本番決済

予約に決済が付くと、無断キャンセルが減り、売上が前倒しになります。スタジオでは決済フローをまずデモモードで建てられます。金額表示、決済ボタン、完了画面まで本物とまったく同じように動きますが、本当のお金は動かない状態です。

なぜデモからかというと、決済はフロー設計が9割だからです。いつ決済を求めるか(予約確定前? 来店後?)、キャンセルしたらどうなるかといったルールをデモで十分に磨いてから、決済プロバイダとの連携準備が整ったら本番決済に切り替えるのが安全な順序です。

注意

本番決済に切り替える前に、キャンセルと返金のフローまで必ずデモで検証してください。お金が入るドアより出ていくドアが甘いときに、事故が起きます。

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スマホ表示とホーム画面に追加

お客はこのアプリをスマホで使います。スマホ表示でiPhoneとGalaxyの2つのフレームを開き、時間帯ボタンが親指で押すのに十分か、予約までのスクロールが長くないか確認しましょう。フォーム入力は特にスマホで地獄になりやすいので、スマホフレームの中で実際に予約を1件完走してみるのが最高の点検です。

そしてお客に教えてあげたい豆知識をひとつ。ブラウザの「ホーム画面に追加」機能を使うと、あなたのアプリがスマホのホーム画面にアイコンとして収まります。アプリストアを経由せずに、インストールされたアプリのように使われるのです。常連さんには、この方法を案内文で教えてあげるのも良いでしょう。

ヒント

「ホーム画面に追加」を案内する小さなバナーをアプリに入れてほしいと、リファインで頼んでみましょう。再訪問の多い予約アプリとは特に相性が良いです。

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メンテナンス3経路: アプリは産むものではなく育てるもの

ローンチされたアプリは育ち続けます。お客の要望が生まれ、メニューが変わり、画面がもうひとつ必要になります。VibeCampusでアプリを育てる道は三筋です。第一に、リファインチャット。言葉で頼む日常的な修正にいちばん速い道です。第二に、クリック編集。文言とデザインの微調整を手で直接行います。第三に、引き継ぎパック。コードを丸ごとダウンロードして、外部の開発ツールや開発者に渡して続けていく、大工事用の道です。

ほとんどの日は第一と第二で十分です。第三の道があるという事実が重要な理由は、安心です。どんな瞬間でも、あなたのアプリはこのプラットフォームの中に閉じ込められません。

ヒント

修正リクエストが溜まったら、思いつきで処理せずメモに集めておいて、週に一度まとめて反映してみましょう。アプリの方向が一貫して保たれます。

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引き継ぎパック: いつでも離れられる自由

引き継ぎパックは、あなたのビルドの引っ越し荷物です。ダウンロードすると、完成したコードに、実行とホスティングの方法を記したREADME、そしてAI開発ツールに渡す引き継ぎ文書のAGENTS.mdまで、zipひとつに収まって出てきます。

このzipを解凍してClaude CodeやCursorのようなツールで開けば、外でもそのまま続けて開発できますし、開発者を雇うことになれば、このパックひとつがそのまま引き継ぎ書類になります。フォームと会員機能も動き続けるように準備されて出てくるので、引っ越し初日から営業できます。

離れろと作った機能ではなく、離れられるからこそ安心して留まれるように作った機能です。あなたの事業のどんな資産も人質にならないこと。それがこのプラットフォームの約束です。

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仕上げクイズ

お客が今日保存した予約が、明日アプリを開き直しても残っているためには何が必要でしょう?

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卒業ミッション: 習慣トラッカーアプリ

最後の実戦です。下の「スタジオで試す」ボタンを押すと、習慣トラッカーアプリのプロンプトが入っています。デイリーチェックリスト、連続達成を数えるストリークカウンター、週間進捗チャート。今回はビューティースタジオとまったく違うテーマで、学んだことが本当の実力になったか確かめます。

核心の関門はひとつです。データが本当に生きているか。チェックして、再読み込みして、それでも残っているかを、あなたの目で確認してください。

実際にやってみる

ミッション

入っているプロンプトで習慣トラッカーアプリをビルドしてください。必須チェックは4つです。①習慣を2つ登録して今日の分をチェック ②再読み込み後もチェック記録が残っているか確認 ③ストリークカウンターと週間チャートが記録を反映しているか確認 ④スマホ表示でiPhone・Galaxyでチェックボタンが押しやすいか確認。終えたら保存しましょう。

やってみてから開く

お手本の経路はこうです。アプリの種類とディープビルドで送ると、仕様書のデータモデルに習慣とチェック記録が押さえられているはずです。ビルド後に習慣を2つ登録してチェックし、再読み込みしたときに記録が残っていれば保存が正しくつながっていて、消えたならリファインで「チェック記録が再読み込み後も維持されるように保存して」と頼めばOKです。ストリークが昨日と今日の連続チェックを数えるか、週間チャートに今日の棒が立つかまで確認し、スマホフレームでチェックボタンのサイズを点検したなら完走です。この過程を自分で診断して直せたなら、あなたはもう、データが生きているアプリを扱う人です。

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修了: もうサービスを建てる人

このコースを始めたとき、あなたは画面を作る人でしたが、今はサービスを建てる人です。動線を設計し、データの名義を押さえ、門番を立て、コックピットを取り付け、決済の順序を決めることまで。これが、アプリを作るという言葉の本当の意味です。

ここで学んだ骨組みは、どんな業種にも移植できます。ビューティースタジオが美容室になり、習慣トラッカーが読書会の出席簿になるのは、プロンプトの数単語の違いにすぎません。次は、あなた自身のアイデアの番です。

覚えておこう

  • 予約が保存され、お客が区別され、オーナーのコックピットが付いたアプリ。データが生きているサービスの全工程を完走しました。ここまで来た方には、もう作り方の問題ではなく、何を作るかの問題だけが残っています。
  • アプリは育てるものです。リファインとクリック編集で日常を管理し、大きな決心がついたら引き継ぎパックが引っ越し荷物をまとめてくれます。どの道を行っても、データとコードは最後まであなたのものです。
  • 次の一歩には二筋をおすすめします。遊びの世界へ行くならゲーム作りのコース、完成品を世に送り出すならローンチのコース。どちらでも、今日建てたアプリが頼もしい足場になります。
スタジオで試す
クラス新規ビルド